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【概要】

 放射線透過試験(RT:Radio graphic Testing)とは、試験体に一様な強さのX線を照射し透過させて、これをX線フィルムや蛍光板で受けて可視像を作り、試験体の内部きずの状態や内部構造を調べる試験方法です。

 試験体中の空隙のような体積欠陥の検出は容易であり、透過写真から検出した欠陥の種類、形状、寸法などの情報が客観的なデータとして得られる利点があります。しかし、試験体を挟んで、線源とX線フイルムを配置する必要があること、検査できる試験体の種類や厚さなどに限界があることなどに考慮する必要があります。

BF-F7.jpg
RT原理.jpg

                 

放射線透過試験 原理   

【対象欠陥】

・主として内部欠陥の体積欠陥(ブローホール、溶込み不良など)

 および面状欠陥(割れ、溶込み不良、融合不良)

【メリット】

◎材質、結晶構造の影響を受けにくい

◎表層部欠陥の検出も可

◎欠陥の種類の推定が可能

◎記録性がよい

【デメリット】

△試験体の両面に接近できる必要がある

△面状欠陥では照射方向と欠陥面が平行でなければならない

△比較的費用が高い

△電源が必要

△現像時間が必要

【適用】

・建築、土木構造物

・各種機械部品

・配管(新設・既設)

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