top of page

【概要】

 磁粉探傷試験(MT:Magnetic Particle Testing)とは、強磁性(磁気を与えると磁石に強く引き付けられる性質)を利用し、鋼管、棒鋼、機械部品などの鉄鋼材料や溶接部の表面及び表面下のきずを検出する試験方法です。

 強磁性体を磁化すると試験体中に磁束の流れが生じ、これをさえぎるような傷が存在すると磁束の一部が表面に漏洩し、きずの両側に磁極が生じます。ここへ微細な鉄粉を散布すると、吸着され、拡大された欠陥磁粉模様が形成され、微細な欠陥でも容易に検出することができます。

 

18 溶接部2.jpg

【対象欠陥】

・表面欠陥、表層部の欠陥、特に微細な割れ

【メリット】

◎比較的経済性

◎操作が容易

◎装置がポータブルである

◎表面下の欠陥検出も可能

【デメリット】

△磁性体のみに適用可

△試験前後の洗浄が必要

△コーティングされたものは適用不可

△電源が必要

MT原理.jpg

               

   磁粉探傷試験 原理図  

【適用】

・建築、土木構造物

・配管・弁類

・エンジン部品

・クレーン・圧縮機

・圧力容器・熱交換器

・ボイラー・タービン

【検査風景】

RIMG3847.jpg
341-12346 検査状況.jpg
mt.jpg
MT3.jpg
B2-570901状況.jpg
RIMG5417.jpg
bottom of page